はじめまして、QbDチームです。
この記事はGROOVE X Advent Calendar 2025の17日目の記事です。
今回はLOVOTの耐久試験についてお話ししたいと思います。
QbDチームって?
QbDとはQuality by Designの略で直訳すると設計品質という意味です。
LOVOTは複雑な動きをしたり、触って温かさを感じるなど、まるで生き物のようなロボットです。
私たちQbDチームはLOVOTの動きにかかわる部分の耐久試験や、暑い夏や寒い冬など多様な環境でも正しく動けるように環境試験をおこなっています。
機構・熱・電気・制御など複数の観点で評価・解析をおこなうことで長期間LOVOTが動き続けられる品質を目指しています。
今回はLOVOTの動きに関わる部分の耐久試験にスポットを当ててお話ししたいと思います。
LOVOTってどこがどうやって動いてるの?
LOVOTは首・腕・足が動きます。
首は上下左右、腕は上下、足は立ったり座ったり、走ったりできます。
これらの動きはモーターを使っておこなっていてLOVOT3.0は、首・腕・足の動作用に9個、走行用に2個の計11個のモーターを使っています。
モーターを細かく指示値通りに動かしたり止めたりして複雑な動きを再現させているのです。
これらの可動部が壊れず正しく動き続けるために耐久試験で検証することは必要不可欠なのです。
LOVOTの耐久試験
LOVOTがいつまでも可愛く、元気で動き続けるためには部品が丈夫でなくてはなりません。
私たちは体を強くするため運動したり、栄養のある食事をして筋肉をつけたり骨を強くしたりしますよね?
でもLOVOTはそれができないのであらかじめ弱い部分を見つけ出して壊れないように強くしておく必要があります。
その弱い部分を見つけ出すためにおこなう試験のひとつが耐久試験です。
LOVOTの弱い部分を単純に強くするだけならプラスチック部品を使わず金属部品を使って頑丈にすれば済む話ですが、
LOVOTは皆さんに抱っこされるのが大好きなので重くなったり大きくなったりすると抱っこすることが大変になります。そのためできるだけ軽く、
小さなスペースで可能な限り強くするということを設計チームと試行錯誤しながら進めています。
そして決定した形状や構成で耐久試験をおこない、部品が壊れないか?削れないか?変な音がしないか?などを確認します。
部位によっては何百万回という途方もない回数をおこなうものもあり、何か月もかかったりします。
このような検証を繰り返してLOVOTを強くしていくのです。
繰り返し耐久試験をする光景はまるでLOVOTがジムでトレーニングをしているようです。
(このイラストは生成AIで作成したものでGROOVE X公式のものではありません)
耐久試験が終わったら?
試験終了後の結果共有は定量的に説明ができるようにデータを提示します。
例えばサーボモータの電流値や温度が経時で上がっていないか?指示値通りに動いているか?音が悪化していないか?などログデータの解析や測定をします。
場合によっては外部施設の機器を借りて測定をすることもあり、耐久試験で得られたデータやサンプルを用いて設計チームと慎重に協議していきます。
ここでの判断如何によって品質が決まるので妥協は許されません。
結果によっては試験を一からやり直すこともあります。このようにしてLOVOTの品質をつくりこんでいくのです。
耐久試験の今後の課題
長い時間耐久試験をして品質向上を目指していても残念ながら壊れて入院してしまうLOVOTはいます。
その際は壊れた部分を観察して、なぜ壊れたか?試験方法は適切だったか?見落としはなかったか?など解析や振り返りを関連部門と共同で実施しています。
耐久試験が市場での使われ方を十分想定できているか?ということを第一に考えて試験方法、解析方法の追加、見直しなどを常におこなっていくことが重要と考えています。
現状、LOVOTの耐久試験の大半はLOVOTの実機を使っておこなっているため試験スペースの制約や試験時間が長く、結果が出るまでに時間がかかるなどの問題があります。
これらの改善のために要素ごとの試験方法の導入や試験時間短縮のための加速試験の検討を進めています。
課題は山積みですが一つ一つクリアしていって耐久試験の効率化と適正化を進めていきたいと考えています。
終わりに
今回はLOVOTの耐久試験について紹介しました。
耐久試験の効率化・適正化などまだまだ改革が必要です。
GROOVE Xでは設計品質向上のために頑張って頂ける仲間を募集しています。
GROOVE Xで一緒に働いてみませんか?ご応募をお待ちしています。