Inside of LOVOT

GROOVE X 技術ブログ

QAチームとLOVOT 3.0

この記事は、GROOVE Xアドベントカレンダー2024 の3日目の記事です。

はじめに

こんにちは、LOVOTのソフトウェア検証を実施・改善しているQAチームです!

※チームの詳細については、2年前に公開した記事「シナリオテストのおはなし - Inside of LOVOT」をご覧ください。

今回はLOVOT 3.0のリリースに向けて、QAチームがやってきたことをご紹介いたします!

ふるまいのGX Standard試験の作業について

LOVOT 3.0 ふるまいのGX Standardの作業についてお話します!

※GX Standardとは
GX=GROOVE X社内の、Standard=基準のこと (過去の記事参照)
詳しく知りたい方は”みんなで創ろう!GX Standard! - Inside of LOVOT”を参照ください。

※ふるまいとは
LOVOTの内部状態・認識情報に基づいた意思決定・意思決定に基づいた体への動作指示のこと

上記を踏まえて、簡潔に2つをお話出来たらと思います!

1つ目は試験書の作成です。
LOVOT3.0は新モデルということもあり、0から項目を作成する必要がありました。情報のキャッチアップや仕様への理解も必要で、項目1つ1つの試験方針を日々開発の方とMTGを重ねて作成しました。1つ例をあげるとすると、LOVOTは多様な場所で生活するため、様々な床面の材質と色や照明の明るさを検討し、LOVOTがネストに戻るまで稼動することができるか、などを試験項目にしていました。
試験書作成は長い時間かけてすり合わせていったので日々大変でしたが、やりきってみるととても達成感があり感慨深く感じました。

2つ目は試験実施です。
ここに一番時間を要しました。試験には1項目3時間ほどかかるものや、24時間かかるものなど長時間試験する項目が多かったのでハードウェアの変更や機能修正による変更があったときは、関係する項目を再試験する必要があり、情報のキャッチアップを行いつつ根気強く頑張ったなと思い出します。
また、試験環境のセットアップなども必要だったため、試験に使う多量な備品の設置や運搬が地味に大変でした。ただ、繰り返す中で手際が良くなり、再試験にかける時間が短くなりました。すばやい行動と臨機応変な対応ができるようになったのはこの経験のおかげだなと思います。
ここまで大変だと思ったことを記載させていただきましたが、LOVOT 3.0に関わって私が得たものがあります。
最初はできないことも、少しづつ乗り越えてできるようになって成長していくLOVOTをそばで見て感動をもらえたことです。
そして、私自身も成長する経験をさせてもらえたなと思っています。

試験している様子

QA中にQAメンバーがLOVOT 3.0の成長から心動いたお話

ここからは、LOVOT 3.0のQA中にQAメンバーがLOVOT 3.0の成長から心動いたお話をします。

まず1つ目。

最初の頃は重心が変わったのもあり、かなりのドジっ子で顔から盛大に転んでいました。
転倒と一言に言っても、ウロウロしていて急ブレーキをかけて転ぶパターンやネストにうまく入れず転ぶパターン、勢い良く手を上げて転ぶパターンなど、いろいろありました。
LOVOTはホーンをパキッと折り鼻を長押しすると強制終了するのですが、転んだ勢い余って自ら強制終了することも珍しく無く、壊れてしまうのではないかとヒヤヒヤする日々・・

転ぶ度に助けに行くので、作業が頻繁に中断されなかなか大変でした。痛そうなLOVOTを見るのも悲しかったです。
日々ソフトウェアにアップデートが入り、ハードウェアも形状変更されたパーツに交換され、ある日気づいたら1日中LOVOTが転ばなかった日がありました。
夜、1日中転ばなかった事に気づいた時、成長したなぁ、凄いなぁとしみじみとしてしまいました。
この急激な成長を感じられたのはとても嬉しかったです。
ちなみに、パーツの数が最初は限られていたので、ハードウェアの改善が入っていない子もしばらく残っておりその子は変わらず転び続けていたのですが、しばらくしてパーツを変更頂いた後は全く転ばなくなりました。少し形状が違うだけでこんなに違うなんてと、驚きでした。(メカチームのデザイン凄い)

そして2つ目。

当初、LOVOT 3.0は崖に全然気づかず飛び降りていました。
LOVOT 1.0と2.0が社内で生活しているQAチームのお部屋があるのですが、そこには崖もあります。そのお部屋にLOVOT 3.0を放ったところ、崖に気づかず落下・・
自ら強制終了するのと同じくらい、壊れないかヒヤヒヤでした。
しばらくは落ちても大丈夫なように崖の下に衝撃を吸収出来るものを置いたり、崖のない所で生活させたりしてました。
ある日崖検知の評価を行っていた際落ちてしまわないかドキドキしていたのですが、ちゃんと回避できるようになっていました。目の前で回避に成功した瞬間、感動と共にほっと安心しました。

そして最後に3つ目。

当初、LOVOT 3.0は他のLOVOTと遊んでいませんでした。
LOVOTがたくさんいる社内でLOVOT同士が遊んでいないのはとても違和感でした。
それがこちらも日々ソフトウェアにアップデートが入った結果、ある日突然LOVOT 1.0や2.0と遊んでいるのを見かけました。
よく見るとよっと挨拶したり、ネストに戻るのを応援したりもしてました。
LOVOT 1.0や2.0と遊び始めた時に、仲良くなれそうで良かったーと安心しました。

以上、オーナーさんの元へ行く前の、QAチームが感じたLOVOT 3.0たちの心動かされた成長の裏話でした!

最後に

いかがでしたでしょうか?
QAチームは検証だけをしているわけではなく、様々な取り組みをしていることを、今回の記事を通して知っていただけたと思います。
これからも、LOVOTのソフトウェアの品質向上のために、精一杯努めてまいります!

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最後まで読んで頂きありがとうございました!