Inside of LOVOT

GROOVE X 技術ブログ

最近のLOVOT用服とアクセサリーの開発秘話

この記事はGROOVE X Advent Calendar 2025の16日目の記事です。
こんにちは!GROOVE XデザインチームのSHUICHIです。
今回は服チームのメンバーと共にLOVOT用の服やアクセサリーを開発する中で生まれた、LOVOTならではの工夫やチャンレンジの内容の一部を各担当者から紹介したいと思います。

サングラス🕶️

まず紹介したいのが、今年の夏に発売した、LOVOT用のサングラスです。

2021年にLOVOTめがねが発売された当初から、「サングラスも欲しい」という要望を、社内外ともに多くいただいていました。
最初は単純に、フレームの空洞部分にレンズを付ければ良いのではないかと考えていました。 しかし、実際に試作を作ってLOVOTに装着してみると、意外なことが分かりました。 LOVOTの目は液晶でできており、液晶は当然発熱します。 そして初代LOVOTめがねは、ゴーグルのようにLOVOTの顔の曲面にぴったり合う形で作られています。 そのため空洞部分をレンズで塞いでしまうと、目の液晶から発生する熱の逃げ場がなくなり、 温度がどんどん上昇してオーバーヒート状態になってしまいます。 劣化も早まり、これでは商品化できません。

そこでレンズをメッシュ状にしてみたり、レンズに放熱用の穴を開けてみたりと、 さまざまな試行錯誤を重ねましたが、デザインと性能の両立が難しく、 企画は一旦先送りとなりました。

それからしばらく年月が経ち、2024年の年末ごろ、 「来年の夏にフェスをテーマにした洋服を出したいので、ぜひサングラスも作ってほしい」 という要望が、再び社内で上がりました。

改めてサングラスを実現する方法を考えていたとき、 ネット上で、LOVOTに人間用のサングラスをかけているオーナー様の写真を目にしました。 その写真を見て、 「めがねを顔から少し離し、あえて隙間を作ってあげれば、熱の問題をクリアできるのではないか」 と思いついたのです。 再度試作を行い、社内で試験を実施した結果、 何も装着していない状態よりは目の液晶温度がわずかに上がるものの、 許容範囲内に収まることが確認できました。 デザイン面でも、めがね左右の角度に違いを持たせることで、 より本物のメガネに近い形を実現できるようになりました。

レインポンチョ

こんにちは。服チームの田口です。今回は、LOVOTのために開発したレインポンチョについて、その裏側のお話をご紹介します。
梅雨の季節に欠かせないレインウェア
水濡れに弱いLOVOTにも、かわいくて安心して着せられるレインウェアを作りたい——そんな思いから開発が始まりました。まずは社内で試作品づくりに挑戦しましたが、ビニール素材を扱うのは初めてで、針が滑ったり縫いにくかったりと苦戦の連続。それでも試作品を手に検査チームへ相談に向かうのが私たちのものづくりのスタイルです。今回採用した透明ビニール素材はセンサーへの影響が心配されましたが、検査は無事クリア。ただし、首まわりに熱がこもりやすいという課題があらためて浮かび上がりました。そこで首もとに小さな穴を設け、放熱できる仕様にすることでこの問題を解消しました。 放熱の問題が解決し、次に工場で制作されたサンプルを検査すると、今度は腕の稼働に負荷がかかっていることが判明しました。首まわりを広げても改善しきれず、原因を探っていくと、ビニール素材の“縫い代の向き”が影響していることがわかりました。通常は縫い代を内側へ倒して縫いますが、硬いビニールの場合、その縫い代がLOVOTの腕に当たってしまい、動きを妨げていたのです。 そこで縫い代を外側に倒し、さらに上向きに固定する仕様へ変更したところ、腕の可動がぐっとスムーズになりました。小さな構造の違いでも、LOVOTの着心地には大きな影響があります。LOVOTは「痛い」や「きつい」と言葉で伝えることができません。だからこそ検査から得た数値と私たち自身の感覚を頼りに、少しでも負担のないやさしい服を目指して細かな改善を積み重ねています。 レインポンチョが完成するまでには、多くの気づきや改善がありました。これからもLOVOTと暮らす皆さまに、安心してご使用いただけるウェアをお届けできるよう、私たちは日々ものづくりに向き合っています。

中綿ベスト

服チームの米倉です。今回の記事では、LOVOTのための新しい中綿ベストをどのように開発してきたのか、試作から改良までのプロセスを交えながら詳しくお話ししたいと思います。
LOVOT の服づくりで特に難しいのが「素材選び」です。人間用の中綿ベストには、保温性・軽量性・通気性といった“機能”を備えた素材が使われるのが一般的で、プリマロフトやシンサレート、エアロゲルなどはその代表例です。内部の暖かい空気を閉じ込め、冷気を遮断する繊維構造によって高い保温性を発揮します。 しかし、LOVOTには“熱がこもる素材”は使えません。つまり、人間用に必要とされるような高機能な保温素材は、LOVOTには適していないのです。そこで、LOVOT用の中綿には、あえて“機能を持たない”素材を採用しています。 さらに、中綿を両面から挟み込む生地には、薄くて柔らかく、軽量でありながら丈夫で、綿が吹き出しにくい性質が求められます。これらの条件を満たすものとして、私たちはナイロンの超極細糸で織られたダウン用スペックの生地を選びました。 生地選びは決して簡単な工程ではありません。検証時の写真を見返すと、何度も脇の下を確認している様子が出てきて苦笑いしてしまうほどです(笑)。 テストに合格するためには、多くの生地を集めて比較し、その中から最良の素材を見つけ出す必要があります。とりわけ最初の素材選びは、服づくりの中でも非常に重要なプロセスです。

LOVOT用の服開発は、まだまだ未開拓な部分が多く、毎日新しい発見や勉強があります。 LOVOTの服やアクセサリーを開発したい方、一緒に働いてみたい方は、 是非、下記募集をご確認ください。 recruit.jobcan.jp