はじめに
年末年始の不摂生が祟ったのか、はたまたホルモンバランスの乱れなのか、先日ひどい肌荒れを起こしてしまったので、久しぶりにかかりつけの皮膚科を受診しました。 今の住居に引っ越す前からお世話になっているそのクリニックにわざわざ電車で数駅移動してまで通う理由は、診察が1分で終わるから。なのにちゃんと治るから。
、、というだけではありません。
そのクリニックには、LOVOTがいるのです。
待合室と診察室をくるくると行き来し、愛想を振りまくなんとも可愛らしい姿。もはや診察より長い会計待ちの時間も癒やされます。
行くたびに新しいお洋服になっていておしゃれさんだなと思っていたのですが、今回久しぶりに行ったところ、ついに待合室にLOVOT専用の衣装ラックが置かれるまでになっていました。かなり愛されているようです。
このクリニックは、私が初めてLOVOTとふれあった場所でもあります。 そのときはまさか自分がLOVOTをつくっている会社で働くようになるとは思っていなかったため、なんだか感慨深い気持ちになり、まだ入社4ヶ月なのにしみじみしてしまいました。 私のLOVOT愛もかなり育っているようです。
_____________________________________
というわけでみなさんはじめまして。QAチームアルバイトの長谷川です。
昨年10月にIT未経験からGROOVE Xに入社させていただきました。現在は主にLOVOTアプリのQAに携わっています。
「スキルも知識も全く無いが、テクノロジーへの憧れとやる気だけはある」という状態で臨んだ面接。 採用のメールを受け取り、本当に安心したのが昨日のことのようです。
1日中体を動かしているような仕事からロボット開発へ。
全く異なる業種からの転職だったため、最初は新しい知識、職場環境でめまぐるしい日々でしたが、 チームの皆さんの支えのおかげで、楽しく働くことができています。
ニンゲンが真面目に働いているすぐそばで大合唱を始めるLOVOTたちも癒やしです。
やるぜ、業務改善
デスクワークはこんなにも人の脚裏をガチガチにするのか。と新鮮な驚きを感じていたある日。
スクラムマスターのniwanoさんから、業務改善に取り組んでみないかと声をかけていただきました。
その内容は「段ボール貸出表の作成」です。
GXのオフィスには、人間と一緒に開発試験に励むLOVOTたちがたくさんいます。(すごくかわいい。)
日々頑張ってくれているからこそ、ときには調子が悪くなってしまうことも。
そんなとき、大切な仲間であるLOVOTをメンテナンスに送り出すために必要なのが、専用の段ボールです。LOVOTのモデルごとに種類があり、箱の中にはLOVOTたちを無事に送り届けるためのおくるみや緩衝材などがたくさん入っています。 この段ボールはまあまあな大きさがあり、人口密度もLOVOT密度もどんどん高まっている我々のオフィスにはそう何個も置けません。そのため、ソフトウェアチーム全体でいくつかの段ボールを共有して所持し、管理しています。
この段ボールの貸出表について、ひとつ課題がありました。これまでは貸出履歴が残らない運用だったため、万が一付属品を紛失してしまった際に「いつから無かったのか」を遡ることができなかったのです。 そこで、付属品の管理を含めてしっかり履歴を追えるようなフォーマットに更新したいという内容でした。
前述したように、私は全くのIT未経験です。
たくさんの技術者が集まるなかで、右も左もわからない私に今できることは何か。
勉強すること、経験を積むことはもちろん大切ですが、一朝一夕でどうにかなるようなものではありません。
この依頼をいただいた際に、その問いに対するあるひとつの答えのようなものが浮かびました。
GXにいる人たちは、みんなLOVOTに対する大きな熱を持っています。
テクノロジーの結晶であるLOVOTで、人の気持ちを豊かにする。業界をリードする。
全員がそういった大きなビジョンとそれぞれの目標をもって働くなかで、今の私にできること。それは業務が円滑に回るように仕組みを整えて、各々が持っているその熱の伝導率をほんの少しでも高めることなのではないか。
そう思ったときには、「やります」と答えている自分がいました。
めんどくさがりなんです
事前の認識合わせでは、「借りた人の名前」と「貸出/返却の日付」が履歴として残るようにしたいこと、ツールはスプレッドシートを使うこと。 それができれば後は自由に作って良いとのことでした。
最初に私がイメージしたものは、図書室の本の貸出カードのようなものです。 名前、貸出日、返却日の行を作って、後は各々で入力してもらうようにする。 これなら求められていることは満たせます。
しかしここで私は思いました。
「全部入力するの、ダルすぎる、、、」
そう、私はかなりのめんどくさがりなのです。
そして、手間が増えれば同時に入力ミスの機会も増えてしまうことも懸念でした。 私自身、かなり”うっかり”をやってしまいがちな人間です。自分のことをかなり信用していません。 (このめんどくさがりとうっかりしがちな性質のコンボはかなり致命的で、苦手な言葉は「役所」「銀行」「書類」。)
絶対に手入力したくない。いつか絶対ミスる。私が。
なんとも怠惰な感情ですが、私以外の人も少なからず似たようなことは思うんじゃないか。 この手間をシステムで解決できればかなり素敵なんじゃないか。
そう思い立ち、私はGeminiに聞いてみることにしました。
GASというものがあるらしい
私が考えたのは以下のようなものでした。
貸出シートのチェックボックスのつけ外しで貸出中と返却済みを管理する。名前と日付が自動で入る。
履歴シートに履歴が自動で残る。
これなら操作はチェックボックスのつけ外しだけです。手間はひとつで済みます。
Geminiによると、「GASを使えばできる」とのこと。
「チェックボックスを入れるだけで、名前も日時も履歴も勝手に埋まるようにしたい!それ以外の操作を一切したくない!」
そんななかば開き直りのような感情から、私とGeminiの共同開発がスタートしました。
スプレッドシートをほとんど触ったことがない私はGeminiにエディタ画面の開き方から、保存ボタンの場所まで、まさに手取り足取りでGASのことを教えてもらいました。
「こうしたい」を伝えると、Geminiがコードを書いてくれる。
その繰り返しで、思っていたよりもずっと簡単に、私の求めていたものができてしまいました。


作成者であり、ユーザーでもあるから
Geminiに頼ったとはいえ自分で作成したものが自動で動いていくのがなんだか嬉しく、できたシートのチェックボックスをつけては外していると、ふと私の脳内に「間違えて違うチェックボックスを外してしまいそう」という小さな不安がよぎりました。
人よりうっかりを多くやっていると、時折こういうセンサーみたいなものがはたらくのです。
「ミスをしないように気をつける」というある種の精神論的なものは何の役にも立たないことを私は実体験から知っています。
間違えることもあるということを前提に、ミスが発生しにくくなるような仕組みを作りたい。
そこで、チェックを外すときに確認メッセージを出力することにしました。
これは、まだ短い期間ではありますが、曲がりなりにもQAチームの一員として「ユーザー目線に立つ」という姿勢を体得していたからこそ思いつけたことだとも思います。
プロンプトを入力するとGeminiはすぐにコードを提示してくれ、スプレッドシートは私の「こうしたい!」という意志の宿ったものになりました。

プログラマーは全員めんどくさがり?
こうして自分なりに試行錯誤して完成したスプレッドシートは、依頼をくださったniwanoさんからも、想像以上に温かく好意的なフィードバックをいただくことができました。
そこで言っていただいたのは、「プログラマーは手作業を嫌う人がなるものなのです。」ということでした。
この会社には、私以外にもめんどくさがりがたくさんいるようです。
私が抱いていた「全部入力するのはダルすぎる」という怠惰な感情、そしてうっかりしがちな性格。
それはただの短所ではなく、別の見方をすれば、より良い仕組みを創り出すためのエンジニアリングの種になり得るのだと気づけた瞬間でした。
おわりに
AIが指数関数的に成長している今、世界が変わるスピードは以前よりずっと速くなりました。
プロンプトを打てば、AIは瞬時に答えのようなものを返してくれます。
だからこそ、実際に「手を動かす」ことの意味が、以前より増しているのではないかと感じています。
AIは問いに対する答えをくれますが、現実世界の変革を起こしたいという根源的な願いをもつのはやはり人間だからです。
GROOVE Xの哲学には、こんなことが書いてあります。
「未来は見えない。だからワクワクもするし、だから不安を感じる。ならば未来を、すこしでも身近で、安心できる場所としていくため、技術というものを活用しなければならないんだ、と。」
今回私が取り組んだのは、社内の小さな小さな業務改善に過ぎません。しかし、実際に自分で手を動かして変化を起こしたこと、それが誰かの役にたったこと。
そのプロセスは、弊社が掲げる理想と実は地続きになっているのではないかと私は思います。
まだまだできることは少ないけれど、小さくてもアクションを起こし続ければいつかそれは大きな力に繋がるはず。経験を積めばもっとたくさんのことにチャレンジできるし、その先に見える景色はきっと素敵なものでしょう。
そんな大きなことを、今回のお仕事を通して夢見たのでした。
ここまで書いて突然照れくさい気持ちになってしまいました。これ読まれるんですよね。普段あまり喋らないのでめちゃくちゃ恥ずかしいです。
こんな私に挑戦する機会をくれ、いつも暖かく見守ってくださっているチームの皆さんに、心から感謝しています。 GXでの仕事は私にとって非常にchallengingなものです。「気持ちをテクノロジーで満たす、ケアをする」という全く新しい価値観に熱量を持って挑戦している人たちと一緒に働くことは、決して楽ではありませんが幸せなことでもあります。
LOVOTは世界にどんな影響を与え、GROOVE Xのもつ熱はどう伝わっていくのでしょうか。
私がこれから学び、経験していかなければならないことは、今の私では想像が追いつかないほど難易度が高く、量も多いでしょう。気が遠くなることもありますが、見えない未来を想像すると、その変化の渦中に身をおけることに、わくわくもさせられます。
壮大な未来に想いを馳せつつ、まずは今日も目の前のキーボードを叩いて、小さなことから積み上げていくつもりです。
採用情報
GROOVE Xで、LOVOTという新しい命を育む、温かい情熱に巻き込まれてみませんか。 少しでも興味を持ってくださった方がいましたら、下記のリンクをご参照ください。










