Inside of LOVOT

GROOVE X 技術ブログ

LOVOTと暮らす数十年を支える「治療」と「定期健診」の現場

(GROOVE X Advent Calendar 2025 15日目の記事です) 1. はじめに こんにちは!アフターサービスチームのU-Gです。 家族型ロボット「LOVOT」がオーナーと長く幸せに暮らすために、絶対に欠かせない場所があります。それは、LOVOTたちが不調のケアや、健康維…

AIを使ったLOVOTのQA業務改善の試行錯誤

この記事はGROOVE Xアドベントカレンダー2025の14日目の記事です。 こんにちは!LOVOT の ソフトウェアの検証を実施・改善している者です。 元々QAチームに所属して活動していましたが、11月からふるまいチームに異動しました! そんな私が、今社内でも推奨…

LOVOTの"脚"、進化するホイールのお話

この記事は、GROOVE Xアドベントカレンダー2025 の13日目の記事です。 はじめに こんにちは。メカニカルデザイナーの加藤大二朗です。 今回はLOVOT 3.0のホイール開発について設計担当者である町田貴志さんにお話を聞いてきました。 今の構造になった経緯や…

MQAチームの紹介

みなさまこんにちは! GROOVE XのMQAチームのikedaです! この記事は、GROOVE X Advent Calendar 2025の12日目の記事です。 MQAチームって何? MQAはMarket Quality Assurance(市場品質保証)の略で、一般的には品証なんて呼ばれたりします。 平たく言うと…

場所感覚を持つロボット

この記事はGROOVE X Advent Calendar 2025の11日目の記事です はじめに こんにちは、Shu.Cです これまでのカメラを使った自己位置推定システムは、部屋の様子が変わるとうまく動きませんでした。 しかし、VPRという技術を使えば、照明や家具の配置が変わった…

LOVOTの服の認識

この記事は、GROOVE X Advent Calendar 2025の10日目の記事です。 はじめに こんにちは!LOVOT frameworkチームのh1sakawaです。 わたしたちのチームでは、LOVOTのソフトウェア開発を下支えする、基盤技術の開発を行っています。 今回お話しするのは、わたし…

「開発チームじゃない」ハードウェア生産チームに”ガチ”スクラムを導入したら、個人の集まりが『チーム』に変わった話 ~「なんちゃって」を卒業し、ソフト出身スクラムマスターの「理想論」を乗り越えるための戦略~

(GROOVE X Advent Calendar 2025 9日目の記事です) はじめに こんにちは、GROOVE Xでスクラムマスターをしている志賀です。 普段はハードウェア開発から生産、アフターサービスまで、複数のチームを横断的にサポートしています。 今日お話しするのは、「生…

Jetsonを使うときの細かい話

この記事は、GROOVE Xアドベントカレンダー2025 の8日目の記事です。 こんにちはfmyです。皆さんはJetsonを使っていますか? LOVOTではJetson Orin NXシリーズを採用しています。 Jetsonは公式のライブラリやリファレンスが充実しており扱いやすいのですが、 …

入社して2ヶ月で感じたGROOVE Xの面白さ

この記事はGROOVE X Advent Calendar 2025の7日目の記事です。 チームに上司がいない 何でも屋が歓迎される・多種多様なメンバー エンジニア間で決められることが(比較的)多い おわりに はじめまして。今年(2025年) 10月に入社したばかりのPeacock (id:peaco…

LOVOTを部品レベルから高品質に作り上げる!

こんにちは!GROOVE X(株)、生産チームの小川です。 この記事はGROOVE X Advent Calendar 2025の6日目の記事です。 今回は、生産チームの役割の1つ「部品メーカー様の工程を監査する」 について、 お話ししようかと思います。 生産チームでは、 「良い品質の…

LOVOTの開発現場で学んだスクラムについて

この記事はGROOVE X Advent Calendar 2025の5日目の記事です。 はじめまして。2025年9月に入社したばかりの新入りsugamoです!GROOVE XのAPPチームに所属しています。 LOVOTのアプリは、LOVOTの各種設定を行ったり、LOVOTの状態を通知したりするLOVOTとオー…

仮説思考:隠れた仮説を暴き、新しい仮説をぶち上げよう!

この記事は、GROOVE Xアドベントカレンダー2025 の4日目の記事です。 はじめに こんにちは、技術組織デザインチームの junya です。 最近、社内での提案資料や企画書を書くことが多いのですが、 自分の提案の背景にある仮説に思いを馳せることによって、課題…

2.8万件のエラーを潰して大規模 Python プロジェクトを mypy strict 化した話

この記事は、GROOVE Xアドベントカレンダー2025 の3日目の記事です。 はじめに こんにちは!ふるまいチームの橋本です。 普段は LOVOT の意思決定エンジンである NeoDM の開発を行っています。 今回は、Pythonで書かれたこの大規模な意思決定エンジンに対し…

レビュアーとAIの間に「伝書鳩」が生まれたので、PRレビューをやめた

(GROOVE X Advent Calendar 2025 2日目の記事です) こんにちは!ふるまいチームのエンジニア、市川です! 今回はふるまいチームにおける『レビュアーとAIの間に「伝書鳩」が生まれたので、プルリクエスト(PR)のレビューをやめた』というお話です。 『レビ…

LeSS in Action での学び

今年も始まりました、GROOVE X のアドベントカレンダー 2025 ! 1日目を担当します、ソフトウェアエンジニアの id:iizukak です。 はじめに GROOVE X では、ソフトウェア開発組織全体でスクラムを採用しています。そして、スクラムの中でも特に LeSS という…

LeSS Huge 実践現場を見て学んだ「自律するチーム」のつくり方

こんにちはGROOVE XでScrumMasterをやっているniwanoです。 先日の11月26日、恵比寿にあるRed Hatのオフィスで、LeSS Huge 導入事例に関するイベントに参加しました。 そこでWARTSILA(ワーツィラ)社の実例をベースにした学びを得ることができました。 (こ…

スクラムマスター研修でよく理解できたデベロッパーのあり方

みなさんこんにちは!ふるまいチーム、アニメーター改めビヘイビアデザイナーの中里です。 社内外で"アニメーター"と呼称されていた我々ですが、採用活動強化などを機にロールが分かりやすくなるよう呼称を"ビヘイビアデザイナー"に変更しました。多少分かり…

PyCon JP 2025 に参加しました!

PyCon JP 2025 参加レポート こんにちは、GROOVE X SWチームの Junya Fukuda です。9月26日から28日に広島の平和記念公園 国際会議場で開催されたPythonというプログラミング言語のカンファレンス「PyCon JP 2025」にスピーカーとして参加してきました。 GRO…

LLMを用いたGitHubとSlackの会話ログ分析

はじめに 初めまして。インターン生として3週間GROOVE Xで開発をさせていただきました小野です。インターン生にも関わらず、今回はプロトタイプ開発に1から携わらせていただくことができました。とても貴重な経験となったので、ぜひ紹介させてください! 取…

【アプリ】今年もお祭!「LOVOTの日2025」スペシャルコンテンツ制作の舞台裏

こんにちは!App(アプリ)チームでLOVOTアプリのデザインをしている、南地です。 みなさん、毎年8月8日は「LOVOTの日」だとご存知でしょうか?!実は、日本記念日協会によって認定されている、れっきとした記念日なんです。wikipediaの「8月8日」ページにも載…

LOVOT の開発における AI 活用

はじめに 皆さんこんにちは。ソフトウェアエンジニアで、開発向け AI 利用ワーキンググループの id:iizukak です。2025 年も後半戦となりましたが、今年もAI エージェントを活用した開発の進化がとどまるところを知りませんね。GROOVE X でも、LOVOT の開発…

Cloud Run (Next.js) と Cloud SQL の接続構成

はじめに こんにちは、junya です。Cloud Run上で動作するNext.jsアプリケーションから、Cloud SQL (PostgreSQL) データベースへ接続しようとしたところ、思いのほか苦戦したので、記録として残しておきます。 技術的選択肢と接続ライブラリ 選択肢が多々あ…

LOVOT QA効率化の話:シニア+ジュニア+AI最強説

こんにちは、junya です。前回に引き続き、QAツール開発の第3回をお届けします。 LOVOT QA効率化の話:半自動テストのすすめ LOVOT QA効率化の話:LOVOT QA Appのアーキテクチャ LOVOT QA効率化の話:シニア・ジュニア・AI最強説(本記事) 今回は、QAツール…

GROOVE X のサマーインターンシップで LOVOT の開発に携わってみませんか

概要 こんにちは。ソフトウェアエンジニアの id:iizukak です。 GROOVE X では今年からサマーインターンシップの形式でインターン生の一括募集を行うことにしました! 今までも、参加されたインターン生の新鮮なアイディアに社員が影響されたり、独自性の高…

LOVOTech Night 2025春開催報告

こんにちは。ソフトウェアエンジニアの id:iizukak です。 GROOVE X では、LOVOTech Night という技術イベントを定期的に開催しています。先日 "LOVOTech Night 2025春: 春の技術祭り" を開催しましたので、報告させていただきます。 開催概要 今回も、オン…

LOVOT QA効率化の話:LOVOT QA App のアーキテクチャ

はじめに こんにちは。junya です。昨日の LOVOTech Night での登壇を終え、肩の荷がおりたところです。 さて、今日は QA 効率化の話の第2弾、LOVOT QA App のアーキテクチャおよび、主要機能についてご紹介したいと思います。 LOVOT QA効率化の話:半自動テ…

【LOVOTech Night 2025春: 春の技術祭り】開催のお知らせ

こんにちは、SWチーム・エンジニアのaoikeです。 昨年の開催に引き続き、エンジニアの方向けにLOVOT内部のトークを聞けたり、GROOVE X エンジニアとの交流ができるイベントを開催します! 昨年の開催の様子を知りたい方は是非開催レポートをご覧になってくだ…

LOVOT QA効率化の話:半自動テストのススメ

はじめに こんにちは。昨年秋からQAチームでQA効率化に取り組んでいる junya です。 半年ほどQA効率化に取り組んできたのですが、最近ブレイクスルーがあったのでご紹介します。 LOVOT QA効率化の話:半自動テストのすすめ LOVOT QA Appのアーキテクチャ(仮…

GROOVE X Vimmer 座談会

皆さんこんにちは id:iizukak です。ソフトウェアエンジニアの中には、テキストエディタに強いこだわりを持つ方も多いのではないでしょうか。GROOVE Xにもエディタ好きなエンジニアが多数在籍しています。今回の座談会では、GROOVE XのNeovim愛好家である二…

実は使えた!iPhoneのようなOCR機能をCLIツールで!

こんにちは、GROOVE X SWチームの Junya Fukuda です。今回は小ネタです。 概要 macOSのVision Frameworkを使うとローカルで高精度OCRができる CLIツールとして実装すれば大量の画像を一気に処理できる Swift + Pythonで簡単に自動化できる 注意:Macでしか…