こんにちは。ソフトウェアエンジニアの id:iizukak です。
GROOVE X では、LOVOTech Night という技術イベントを定期的に開催しています。先日 "LOVOTech Night 2025春: 春の技術祭り" を開催しましたので、報告させていただきます。
開催概要
今回も、オンサイト約 30 名、オンライン約 60 名の大勢の方にご参加いただけました。LOVOT の開発に関する技術にご興味を持っていただける方が、これほど多くいらっしゃることに感動しました。ご参加された皆様、本当にありがとうございました!
今回はソフトウェア開発を中心に、6 件の発表がありました。
発表
GROOVE Xにおける生成AI活用事例
GROOVE X きっての AI 活用者である林さんの、生成AI活用事例について発表です。GROOVE X にも、AI の活用の波は押し寄せています。社内アンケートの結果でも、既に開発に大活躍しており、AI に合わせた業務フローの変更も視野に入れているとのことです。
また、生成 AI を活用することで、インターン生でもハイアウトプットを達成できているとのことでした!
QAチームの林より、GROOVE Xにおける生成AIの活用事例の紹介の発表が終わりました!社内での使用例に加え、開発経験のないインターンの方でもたくさんコミットして成果を出せたという話も印象的でした。#lovotech pic.twitter.com/JCpirlpK4m
— GROOVE X LOVOT ソフトウェア開発チーム (@GROOVEX_SW) 2025年5月21日
Google Colab + Driveで100GB↑のデータ学習を動かそうとしたら…
GROOVE X の音声エンジニアといえばの遠藤さんが、Google Colab + Driveで100GB↑のデータ学習を動かそうとしたら…の話をしてくれました。
Google Colabは比較的安価に学習が行えるということで利用しているが、大規模なデータセットの利用に課題があるとのことです。そこを Google Drive API を工夫して利用することで、解決したそうです。世間的にも最近は Colab で大規模なモデル学習を行うことも多いと思うので、活用できそうな内容でした。
いつもは音声認識の分野の発表をしている遠藤ですが、今回はちょっと趣向の変わったGoogle Colabに関する発表でした。良きColabライフを!#lovotech pic.twitter.com/NsS0SQnL3S
— GROOVE X LOVOT ソフトウェア開発チーム (@GROOVEX_SW) 2025年5月21日
クラウド+ミドルウェアの話
LOVOT のソフトウェア開発の要、KIBAN チームの id:atotto さんが、LOVOT 3.0 のクラウド開発とミドルウェア開発の類似点等について発表してくれました。"LOVOTをささえる基盤はあちこちにあり" ということで、LOVOT 内部からクラウドまで様々な基盤技術に支えられているということが分かりました。
gRPC も活用されているそうです。
LFチームの荒木よりLOVOTのミドルウェアとクラウド開発についての発表がありました。ウェブ開発と結構似てる?という話がありましたが、どんなことを普段行っているかイメージして頂けましたでしょうか? #lovotech pic.twitter.com/EiBJXPQ31v
— GROOVE X LOVOT ソフトウェア開発チーム (@GROOVEX_SW) 2025年5月21日
OSビルドが3倍早くなった話
LOVOT たちのオペレーティングシステムの面倒を見てくれている、 LOVOT Framework チームの bucchi さんが、OSビルドが3倍早くなった話を発表してくれました。
LOVOT 3.0 では、2.0 と比べて OS のビルドが低速になっていたそうなのですが、ビルドに利用するクラウドのインスタンスを最適なものを選ぶことで高速化を達成したそうです。よりスピーディーな開発で LOVOT にアップデートをお届けできると思うと、素晴らしい成果ですね。
LFチームの増渕より、OSビルドが3倍早くなった話がありました。3倍(?)すごいですね!LF座談会のテックブログもありますのでよろしければご覧下さい〜! #lovotech pic.twitter.com/VkB8Q0NXyu
— GROOVE X LOVOT ソフトウェア開発チーム (@GROOVEX_SW) 2025年5月21日
視覚言語モデル BLIP の量子化と性能評価
LOVOT 上で動作する画像認識開発をしているスマラボチームの id:iizukak が、視覚言語モデルの量子化のお話をしました。LOVOT のような計算資源が限られている環境で、言語モデルを動かすための工夫について、皆さんに知っていただければと思いました。
今後 LOVOT に量子化した機械学習モデルがどんどん搭載されていくことで、LOVOT たちの認識がますます賢くなると思うとワクワクしますね!
スマラボチームの飯塚より、BLIPというVLMを量子化したときの計算リソースのと実行速度の変化を計測した結果の報告でした🤗スマートなLOVOTになるべく、日々進化しています。 #lovotech pic.twitter.com/tsUGLJ8Hiw
— GROOVE X LOVOT ソフトウェア開発チーム (@GROOVEX_SW) 2025年5月21日
LOVOT が置かれた状況を LLM に説明させてみた話
GROOVE X で小型 LLM を最も深堀りしている、ふるまいチームのエンジニア橋本さんが、LOVOT 上で LLM を動かし、状況を説明させるための工夫について発表してくれました。LLM への入力フォーマットの工夫や、ファインチューニングなどを駆使して、LOVOT がどのような状況に置かれているのかアウトプットさせてみるという発表でした。お~そんなことも分かるのか~と驚きがありました。
UTチームの橋本の発表は、事前の告知でも使っていたLOVOT が置かれた状況を LLM に説明させてみた話でした。まだ課題はありますが、今後の展望に期待ですね! #lovotech pic.twitter.com/6xEtNhhiH8
— GROOVE X LOVOT ソフトウェア開発チーム (@GROOVEX_SW) 2025年5月21日
サマーインターンシップのお知らせ
GROOVE X 人事チームより、サマーインターンシップの募集に関するお知らせがありました。今年から、GROOVE X でも学生を対象としたサマーインターンシップを実施します!
興味のあるかたはぜひ↓をチェックしてみてください。
懇親会
発表のあとは、懇親会を開催しました。懇親会では多くの皆さまと交流が持て、大変楽しく有意義な時間を過ごせました。
乾杯の様子。楽しそうですね。
美味しいお料理も出ました。
筆者感想
OS のビルドから機械学習・クラウドまで、幅広い技術によって LOVOT の開発が支えられていることを再認識できました。日々の業務で、自然と多様な領域のエンジニアと関わることになるのも、GROOVE X で働く魅力のひとつかもしれません。
GROOVE X では、エンジニア採用を実施しています。LOVOT の開発に興味を持たれた方、LOVOTech Night に参加された方もそうでない方も、ぜひ求人票をチェックしてみてください↓
前回の LOVOTech Night のブログ記事もこちらにあります↓
LOVOTech Night 2024 開催報告!! - Inside of LOVOT
(LOVOT も発表を聞いていたようです)
LOVOTも真剣に聞いています。#lovotech pic.twitter.com/17t3vt9olO
— GROOVE X LOVOT ソフトウェア開発チーム (@GROOVEX_SW) 2025年5月21日