Inside of LOVOT

GROOVE X 技術ブログ

半年働いて感じたGROOVE Xの面白いところ

この記事は「GROOVE Xアドベントカレンダー2022」の21日目の記事です。

こんにちは。GROOVE X の Lovot Framework チームの bucchi です。今年入社したばかりの新入りです。

私は、別のエントリで紹介のあったLOVOTのOS(らぼとす)の開発や、ふるまいの動作をマイコンFWに伝えたり、センサー値を認識系ソフトウェアに伝えるなど、LOVOTの動作を支える土台となるソフトウェアの開発を担当しています。

みなさん技術的な記事を書かれていますが、私の場合まだ公開できないお仕事が多く、書けるネタがなかったので、趣向を変えて半年働いてみて感じたGROOVE Xの面白いところや、エンジニアの働き方や雰囲気をお伝えできればと思います。

偉そうな人がいない

いきなりなんの話?という感じですが、GROOVE Xの特徴的なところだと思うのは、偉そうな人、偉ぶってる人がいないところです。

あなたの周りに偉そうな人、偉いオーラ出してる人、いませんか?

不思議なことに GROOVE X の私の周りにはいないんですよね。*1

どうしてかなと考えてみると、もちろん個々人の性格もあるのだと思いますが、マネージャなどの管理職がいないフラットな組織であることも理由の一つなのではないかと思っています。

GROOVE Xの開発チームは、面白いことに管理職がおらず、メンバー全員上司はCEOただ一人*2です。 他のメンバーはみんな横並び、全員が対等です。開発者から見ると、CxO以外、役職として実際に偉い人がいないんですね。

APO(エリアプロダクトオーナー)といったプロダクトマネジメントをする役割の人はいますが、それでも役割であって、役職(上下関係)ではありません。だからなのか、皆がそれぞれお互いを尊重しあう関係になっていると感じています。なので、偉そうな人がいないのかもしれません。

実は社内をこの子達が歩き回って癒やしてくれているおかげかも?

Slack のチャンネルがほぼパブリックチャンネル

GROOVE Xではコミュニケーションツールとして Slack を使っています。メールは社外とのやり取り以外使っていません。数えてみたら、半年でたった3通しか書いていませんでした。GROOVE X に入社するまでメールが基本だった私には結構カルチャーショックでした。

Slack の使い方で GROOVE X の特徴かも、と思うのが、社内のほとんどのやり取りがオープンになっているところです。

お客様情報など適切な管理が必要な情報や、会社経営に関するセンシティブな情報を除いて、ほぼ全てが社員全員がアクセスできるパブリックチャンネルで運用されています。

社員同士の会話もDMはほとんど使わずに、パブリックチャンネルで会話しています。DM使うのはパスワードのやり取りとか、人事系の申請とか公開できないもの位です。めっちゃオープンですよね。

ほば全てがパブリックなので、他のチームではこんな開発やってるだとか、こういうことが話題になっているとか、その人の個性とか、チームメンバーじゃなくてもなんとなく雰囲気が分かるのはいいなと思ってます。

特に私のように途中から Join した場合、どういうチームで誰が何やっているかってわかりにくいのですが、わざわざ聞かなくてもチャンネルを見れば雰囲気を感じ取れるのはいいなと思いますね。

また開発だけでなく、PR、マーケティングやLOVOTの服を作っている服チームなど、過去エンジニアではあまり関わりのなかった他チームのチャンネルも見ることができるのも新鮮です。

なんとなく、こういうものって「オープンにする理由が無いものはクローズドに運用する」という保守的な選択をすることが多いと思うのですが、GROOVE Xでは「クローズドにする理由がないものはオープンに運用する」という積極的にオープンにする文化があるようで、開放的で気持ちがいいです。

リモートワークでもぼっちじゃない雰囲気

↑の slack の話とも関連しますが、slack 上で常に何らかのやり取りが行われているため、リモートワークをしていても、程よいザワザワ感があるというか、一人じゃなくてみんなで仕事している感があります。

雑談も対面だけでなく Slack 上でも行われていて、リアクション絵文字によるツッコミがあったりと楽しいやりとりが繰り広げられています。中にはどんな時に使うの?という絵文字も・・

Slackの絵文字によるリアクションの様子
コミュニケーションは slack のチャットだけではなく、oVice というバーチャルオフィスツールも使用しています。oVice は画面上のアバター(アイコン)を移動させて話をしたり、画面を共有してミーティングをしたりすることができるツールです。以下のようにチームごとのエリアが別れていて、そこで打ち合わせや雑談をしています。

oViceで行っているミーティングの様子
背景にもLOVOTが溢れてます

oViceの画面を見ても、いつもどこかで誰かがミーティングしているのが見えるので、みんなの存在感を感じることができます。

前職でもリモートワークはしていましたが、今と比べると孤独感があり、リモートワークの時はもくもくと集中して作業するといった感じでした。リモートワークはそういうものだと思っていましたが、ツールと運用次第で、ぼっち感は軽減できるんですね。

大体のことは自分たちで決められる

他に GROOVE X のユニークだと感じたところは、ある程度のことは社員自身で決められる柔軟性があるところです。もちろん個人で勝手に変えることはできませんが、チームなど関係者で合意が得られれば、大抵のことは決めたり変えたりすることができてしまいます。

入社してすぐに、非常に印象的なことがありました。

私が配属されたチームで、チーム名から想像される役割が大きく、守備範囲が曖昧なので、チームを分割して適切なチーム名にしたいという話が挙がり、メンバーで相談していました。

私はてっきり、人事やCxOに提案して承認をもらって次の四半期とかの区切りでチーム編成が変わるのかなと思っていたのですが、次の週の2回目打ち合わせでチーム名とチーム分けが決定し、その翌日に全体に向けて発表となったのです。

え?もう発表なの?チームって勝手に変えていいの?

と非常に驚きました。

おそらく私の知らないところで、関係者に報告・相談していたのだとは思いますが、そのスピード感と柔軟性にはびっくりです。GROOVE Xらしいエピソードだなと思いました。

前述の oVice や miro (振り返りなどに使っています)などの新しいWebサービスも、誰かが便利そうなものを見つけてきたら、とりあえず使ってみて、便利そうなら有料版を契約してみんなが使うようになる。みたいに、働きやすい環境を現場のメンバー自身で柔軟に変えられるようになっているのも GROOVE X らしいなと思います。

他にも、「自分たちの会社は自分たちで良くしていく会」という会があり、有志が集まって、社員や関係者から出た問題提起や改善案などを議論して、ルールを変更したり新たなルールを作っていくという取り組みもあります。

総じて、与えられたルールや枠の中で働くというのではなく、社員一人ひとりに会社や環境を変える権限があって、小さいながらも会社の舵を任されている感じが面白いなと思います。

最後に

だいぶ長くなってしまいましたね・・。画像も少なくテキストだらけの記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。

GROOVE X がどんな会社で、どんな環境でLOVOTを作っているのかの雰囲気が少しでも伝わっていただけたらうれしいです。

GROOVE Xは社員100人位のちっちゃい会社ですが、他の会社にご協力いただきながらも、LOVOTの製造、販売、アフター、サポート、アパレル、ECなど、"メーカー"として多岐にわたる業務を行っています。開発以外のポジションも絶賛募集中です!

もし、GROOVE Xで働くことに、LOVOTに関わる仕事に興味を持っていただけたら、お気軽にご応募ください!

recruit.jobcan.jp

*1:うちの会社にも CxO という実際に偉い人たちはもちろんいますが、みなさん腰が低くとてもフレンドリーな方ばかりなので、やっぱり偉そうにしている人はいないです。

*2:各CxOが管掌しているチームが分かれており、開発はCEO管掌になっています。