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GROOVE X 技術ブログ

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LOVOTech Night 2024: LOVOT開発の裏側に迫る

📅 2024年11月27日(水) 19:00~ @日本橋浜町LOVOTミュージアム

日頃LOVOTの開発に携わるエンジニアが登壇し、日常生活に溶け込むロボットがどのようにして開発され、成長してきたかをお話しします。

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みんなで創ろう!GX Standard!

この記事は、GROOVE X Advent Calendar 2023の12日目の記事です。

はじめましてこんにちは! GX Standardおじさんこと、GROOVE Xの酢屋(すや)です。
日本に10世帯くらいしかいないレア苗字らしいです。

突然ですが、みなさん
GX Standardって聞いたことあります?

あるわけないですよね。
GX=GROOVE X社内の、Standard=基準ですから。
(長いので以下GXSって書きますね。)

今日はそんなGXSのお話をお伝えしていこうかと思います。

ありそうでなかった 社内基準

先日の記事でもあったように、GXはおかげさまで8周年を迎えることができました。 tech.groove-x.com

8年もあればメンバーも大部分が入れ替わってくるのは皆さんの会社でもご経験があるかと思いますがGXも多分に漏れずで、かくいう私も2年ちょっと前にJoinした身です。
歴史ある大きな会社ならともかく、スタートアップの弊社では管理ルール自体が手探りで、運用する人も入れ替わりで、まぁ言ってみればカオスでしたよ、私が入社したころはね。

特に、ハードウェア開発として重要な、作ったものをどう評価してどのような基準で良し悪しを判定するのかという基準、よくよく聞いて回れば有るには有ったんですが、各専門分野のチームごとに運用されていて、運用方法もプラットフォームもバラバラ、入ったばかりのメンバーから見たら、やっぱりカオスでした。

そりゃあね、まずは製品のカタチを作って、要求仕様を追い込んで、商品としてお届けしないことには出資も得られないベンチャー企業ですから、産み出す方が優先で、社内の運用のとりまとめはおいおいってなるのも仕方がないかと。私だって立場同じなら多分そうしていると思うからね、誰も悪くない。

でもね、みんなの想いは「LOVOTをお迎えしていただくお客様にとって、価値のあるものにしたい」という原点にあり、「良し悪しの判定基準」とはつまり「GXがお客様に自信をもってLOVOTをお届けするための基準」であり、お客様にとっての価値を創造するために大切な、我々GXの真心なんだと思うわけです。

まるで宝探しの毎日

そんなわけで、入社してからしばらくは、誰かが「欲しけりゃくれてやる」と言ったとか言わないとか、この世のどこかに置いてきた【ひとつなぎの大秘宝(社内基準)】を求めて、今まで各チームで実施した評価内容を巡る旅が始まりました。

ある日はコンフル*1を検索して掘り起こし…

またある日はesa*2の森をかき分け…

別の日にはJIRA*3のチケットの海を渡り…

時にはSlack*4の洞穴を探索し…

はたまた他チームのメンバーを捕まえてローカルのドキュメント*5をもらい受け…

まあ、有るわ有るわ、まるで宝の山のようにザックザクと!
その中にはGXSの前身と思しき道半ばな状態で取り残された遺跡なんかもありました。
みんな、がんばったね。

みんなで創ろう!GXS!

そうこうして集まった宝の山を今度は仕分けしていきます。
評価項目に名前を付けて、機能を評価しているのか、安全性を評価しているのかなどなど、評価の属性ごとにグルーピングしました。

GXSジャンル分け※開発コードは内緒

グルーピングが終わったら今度は中身を煮詰める作業。この時点で100項目を優に超えている評価内容をどう煮詰めるか…。

私の前身は某家電メーカで品質保証的なこともやっていたので、JIS等で規定されている規格試験は規格文から引用しササっとまとめられたのですが、LOVOT特有のネストへの帰巣性能とか音声認識とかタッチ認識とか…LOVOTとしてのふるまいに絡む評価については記録を見てもよくわからないし、今までなかったものを作りだしているので世の中見回しても類似の試験は見当たらないしで、悩んでても仕方がないので各専門チームに聞いてみました。

わからない項目は専門家に聞く!
毎週のように各チームを捕まえて聞いてまわります。

  • この評価の目的は?
  • どんな環境条件が必要?
  • どんなパラメータをとるの?
  • そのパラメータをどう評価するの?
  • 合格判断の基準は?


で、そうやって生まれたのがこのGXSってわけ。

俺たちの戦いはこれからだ!

そう、ほんとこれ打ち切りエンドじゃなくて、これからが大事!
前職でISOの品質システムを構築したんですけど、そのときに心底実感したのが、使ってもらえないルールなんて、作るだけ無駄
せっかく作ったGXSを陳腐化させないように随時内容を精査して必要あれば修正や追加して、ちゃんと評価項目を網羅できるように各チームフォローして、GXSの運用がメンバーの体に馴染んで自律的に運用されていく状態にしつつ、今後のバージョンアップや新機能の評価で悩む時間を減らせるようになるまで持っていくのが、私の当面のお仕事です。


おわりに弊社代表の林要から言われた言葉を。
『なんだかんだ叩き台を作って、しっかり叩かれながらでもやりきるやつが一番偉いよね』

そんな言葉を胸に、今日も叩かれながらGXSを育てています。

最後に

最後までお読み頂き、ありがとうございました。 GROOVE Xでは一緒に働く仲間を募集しています!
是非下記リンクをチェックしてみてください。

recruit.jobcan.jp

*1:Atlassianが提供する企業向けウィキ。正式名はconfluence

*2:esa LLCが提供する情報共有ツール

*3:Atlassianが提供するタスク管理ツール

*4:Slack Technologiesが提供するコミニケーションツール

*5:MicrosoftやGoogleのofficeツール。多種多様