この記事は「GROOVE Xアドベントカレンダー2022」の24日目の記事です。
こんにちは!!
GROOVE Xのスクラムマスターの1人、 niwano です。
今回も開発の話から、少しそれまして、社内で使用しているコミュニケーションツール slack の契約プランを、Pro から Enterprise Grid に変更したお話をしたいと思います。
slackとは
Microsoft TeamsやChatworksなどと同じ、コミュニケーションツールのひとつです。
弊社では創業時から導入されており、社内のインフラになっています。
slackの良い所のひとつとして、自由にカスタマイズできる、というのがあります。
毎週火曜日のお昼休みに、GROOVEランチという情報交換会をやっているのですが、その運営を楽にするために、
- 発表者の募集
- カレンダーへの登録
- 開催時のslack通知
- 記録
の4項目を、slack ワークフローと、slack appを駆使して自動化されています。
Enterprise Gridの導入の背景
セキュリティ機能を強化しつつ、よりオープンで風通しのよい職場にしたく、Enterprise Grid の導入を決めました。
移行の際にしたこと
移行時のほとんどの作業は、slack社の方が親切にサポートしてくれます。
弊社側でやったことは、おもに以下の2つです。
(これは弊社が持っていたのが1つのワークスペースだったからかもしれないです。)
アカウントの整理
弊社のドメインではないユーザーともゲストアカウントとしてワークスペースに存在させる運用をしていました。
EnterpriseGridは、SAMLシングルサインオンが推奨されているため、必然的に他社ドメインの方のアカウントを整理することになります。
他社ドメイン方は外部ワークスペースに移動してもらい、特定のチャンネルのみ Slack コネクト(後述)で接続することにしました。
SAMLシングルサインオンの設定
弊社はgoogle workspaceを使っているので、googleの SAMLシングルサインオンを使えたのですが、うまく設定が効かないパターンがあり、google社のヘルプ、slack社のヘルプにたくさんお世話になりました。
slack社にはサンドボックス環境も用意していただき、Organaization(後述)の概念を事前にイメージできたので、非常に助かりました。
7年弱のデータがありましたが、マイグレーション(slack社による)は30分ほどで終了しました。
Organaizationの概念
Enterprise Gridになると、もともとのslackワークスペースが、Organaizationのなかに入ります。
Organaizationのなかでは、無制限にワークスペースをつくることができます。
そして、アカウント管理は、Organaizationで行われます。
さらに、ワークスペースごとに細かい設定を変えられるので、弊社ではメインのワークスペースの入場は承認制、off活動・遊びのワークスペースは出入り自由にしています。
slack コネクト
弊社はEメールよりもslackでのコミュニケーションのほうが効率が良いと考えているため、社外の方とのやりとりでは、slack コネクトを多用しています。
なんと、Enterprise Gridプランを導入すると、slack コネクト先のワークスペースがfreeプランであっても、slack コネクトのチャンネル上は、freeプランの制限(90日間のみメッセージ保存)がかかりません!
移行して良かったこと
- トラブルなく移行できた。
- アカウントの整理ができた。
トラブルなく移行できた。
トラブルが発生した場合にそなえて、Eメールにてバックアップツールへの導線を通知していましたが、移行時のトラブルはなく、全てのユーザーが 、今までと同じようにワークスペースを使えたことが本当に良かったです。
アカウントの整理ができた。
今まではゲストアカウントを多用していたため、ユーザー1人にたいして閲覧制限を個別に実施することになっていて、アカウント管理がすごく複雑でした。
ゲストアカウントをグルーピングし、別のワークスペースに移動させ、必要なチャンネルを共有するだけで、閲覧制限をかけることができるため、アカウント管理が非常にシンプルになりました。
移行してからの課題
- 障害が少し多い...
- マルチワークスペース共通のユーザーグループをつくることができない。
障害が少し多い...
私が個人的につらかったのは、Organaizationのセキュリティの設定作業をしていたら、なぜだかワークスペースから追い出されてしまった件です。
一度ワークスペースから抜けると、ユーザーグループから解除されたり、一部のslack appが無効になったりします...
また、この記事を書いている時点で、30日以上問題が解決していないトラブルがあり、これに関しては、slack社と協力をしながら解決にむけてとりくんでいます。
マルチワークスペース共通のユーザーグループをつくることができない。
特定のユーザーにたいして、まとめて通知を出すことができる、ユーザーグループという概念がslackにはあるのですが、このユーザーグループは単独のワークスペースの中でしか使用できません。
これを解決するために、特定の文字列に対して、ユーザー名をリプライする Bot を作成しました。
最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
いろいろありましたが、Enterprise Gridへの移行はおおむね満足しています!
弊社では、ただいま絶賛メンバーを募集中です。
様々な職種がオープンになっているので、ご興味があるかたは以下のリンクからご応募をお願いします!